第3回 施設基本計画策定委員会

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ページ番号1010464  更新日 2019年11月14日

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  • 日時:平成22年5月13日(木曜日)
  • 場所:武蔵野クリーンセンター3階見学者ホール
  • 傍聴:2名

委員会の基本コンセプトとの関連

5月6日に作業部会を実施し、資料の確認をしました。その中で、施設としてのコンセプトは具体的なものであるべきという意見と、具体的なコンセプトは発注仕様書の際に設定すべきという意見がありました。現時点においては、第一回の委員会において確認をした「委員会の基本コンセプト(案)」に基づき議論を進め、個別の事項を委員会が議論することによって新施設が大事にすべきコンセプトを抽出していくという手順を踏むことになりました。

委員の意見

  • コンセプトとして、環境に配慮した施設・安全・経済性、これらをブレイクダウンしていって、詳細を作っていくべき。
  • 基本コンセプトについて、「委員会コンセプト」「施設コンセプト」と分けて考えるべきではない。
委員会の写真2
議論の様子2
委員会の写真1
議論の様子1

杉並工場建て替えについて

安井委員より「杉並清掃工場建替えに向けた基本的考え方(案)」についての説明がありました。現在の杉並清掃工場は建設するまでに裁判などが起こり、建設に8年を要したことなどを受け、新工場については過去の轍を踏まないよう、住民のかたがたと協議を重ねながら計画を進めています。杉並工場建て替えの検討にあたっての経験や、新工場のコンセプトは基本的な方針をたてておいた上で、発注仕様書において肉付けしていくという形をとったことなどの説明がありました。

  • 基本計画ではプラント更新であったが、建て替えすることとした。当初、建物はプラントの2倍の期間持つので、工期・費用・建築廃材の削減の観点からプラント更新は合理的であると考えていた。しかし、23区ではいくつかの工場でプラント更新をしたのだが、プラント更新では当初見込んでいた効果があまり得られないのではないかという評価になった。なぜなら、プラントと建築物は複雑密接に結びついているため、全く同じプラントを造るのでないと、かなり不具合を生じる。また、現存する建築物が当初の設計どおりの耐久度を保っているのかを確認しながらの作業となり、予想を大幅に上回る工期・費用の工事となった。工場を運営する立場から言っても、導線が複雑で大回りを要するものとなる。これらの理由により、プラント更新は有利ではないと考えられている。また、姉歯事件以後に耐震性の確保に焦点が集まり、建築基準法が改正された。そのため、増築をする場合には全ての建物が新たな建築基準法の基準に合致するものとする必要となる。ごみバンカの面積を広げるなどが必要と考えられるが、そうすると増築が必要となり、新基準の耐震性を確保するためには現在の建物を使用することはできなくなる。
  • 清掃工場に限らず建築物とプラントは一体的であり、有機的に繋がっているべき。だから、建物はただの袋である訳ではない。建物を残してプラントの全面的な取替えをすることは難しいと考えている。国のほうで、ストックマネジメントによる大規模改修を進めており、一組でも大規模改修を10年に一回くらい行うこととしている。しかし、30年から40年での建て替えは仕方が無いと思っている。
  • 清掃工場の設備の進化の歴史を考えると、現在の排ガス対策は随分進んでいる。今後、PM2.5についてが今後何らかの規制が入ってくることが考えられる。しかし、現時点においてはまだ対策等が判明しておらず、どうとも出来ない。おそらく、バグフィルターの新たな形であるだとか、ばい塵対策に関わるものであると考えている。

委員からの質疑

  • 杉並清掃工場の建て替え計画の紹介は、非常に具体的なデータであり、ありがたい。平成24年から解体工事が始まり、平成27年に稼動が始まるということであるが、その間のごみ処理はどこで行われるのか。
     23区は21の清掃工場で共同処理を行っているため、周辺工場との相互補完体制を取ることとなっている。
  • 杉並清掃工場の工事中は千歳清掃工場・世田谷清掃工場などに受け入れてもらい、完成後には光が丘清掃工場や目黒清掃工場などが工事に入るので、そのごみを受け入れると考える。杉並清掃工場に隣接する「憩いの場」と「高井戸地域区民センター」、「高井戸リサイクルセンター」などを、建て替えと一体化した形で、区民のかたがたと相談しながら整備を行うのか。
     東京23区清掃一部事務組合で携われる範囲は、清掃事業のみに限定される。市民センターについては杉並区がリニューアルを考えており、建て替えに関する協議会を作っていると聞いている。杉並清掃工場が建て替えに入る前に建て替えを行うとのことである。公開空地の整備が基本方針となっており、現在立ち入り禁止となっている所に、新たに人工地盤を作り、ループするようにして自由に入れるようにする。

炉形式及び施設規模について

委員の意見

  • 稼働日数300日とあるが、休止の日数で、65日の内訳を出して欲しい。特に、その中の補修日数。計画だと30日を見ているが、それが必要であるのか。施設日数のまとめで、「十分な安全率」というのは何なのか。114トンを120トンにまとめたのはなぜか。それが余裕になって出てきているのではないか。計算の前提になっている処理量だが、10年後の39年の数字は何であるのか。39年のごみ量はどのように算定しているのか。
     環境省の基準は280日であるが、考えられる全てを加算すると315日ぐらいになる。東京都23区清掃一部事務組合の実績などを加味して、300日稼動まで可能とした。280日というのは平成15年の基準であり、今の技術・信頼性であれば「十分な安全率」ということが出来るのかと考えたが、表現が悪ければ訂正する。114トンから120トンに切り上げたのは、メーカーとして57トン処理炉というようなオーダーは受けていないので、60トン炉×2とした。65日の内訳は、保守点検15日は一回で可能。立ち上げに3日となっているが、1日で可能。それらを加味すると、85日停止ではなく、65日停止で運営可能。平成10年以前は焼却能力ぎりぎりで処理をしており、当時は300日を越えて運転していたので、無理な数字ではないと考える。
     ごみ量の予測は平成29年度までしか行っていないが、皆さんから本当に大丈夫かという心配をいただくような厳しい目標であるので、その後の10年間はリバウンドしないようにすることを第一とした。
  • 湿式であるために水処理については全炉停止の時でないと補修点検できないと言われた。まだ乾式・湿式を検討していないが、全炉停止日数については、その時の課題の一つとなるのではないか。
     現在は予防保全で行っている。乾式になると排水処理施設が小さくて済むのは確かで、検討の際の資料の一つとなると思う。
  • 稼働率であるが、ごみが減っているために一炉運転が多くなっている。その時には体育館・温水プールに蒸気を送れないため、体育館で相当の赤字が出ている。現在、市役所で冷暖房を使用しない時期には優先的に体育館に蒸気を送るように調整中。
  • 現在、クリーンセンターが出す二酸化炭素排出量に換算されていないが、ごみを燃やすと煙突から出る空気に二酸化炭素は多量に含まれている。発電効率等は落ちるが、ごみが減ればその分煙突から排出する二酸化炭素も少なくなるわけであり、ごみ量が減ることは良い事であると考えたい。

排ガス処理システムについて(その1)

  • HClとSOxについては、少なくともふじみ衛生組合の基準までには落とさないと「環境にやさしい」施設とならない。
  • 排ガス処理システムについて、湿式を想定しているのか、乾式を想定しているのか。SOxやHClが東京都と比べて高い数字で事務局案が出ているが、これくらいでも健康被害が無いということで、こういう数字を出しているのか。湿式処理でいくと、コストがかかるようであるが、方向性が示されないと判断できない。
  • 過去のいきさつについて、クリーンセンター・まちづくり委員会の提言が4回ほど出ているが、その中で何を参考にしたかは出ている。参考資料として出していただければ。
  • 耐震度で1.0や1.25という表現は分かりづらい。「100年に一度の…」など何か分かりやすい表現があったと思う。

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