成蹊大学 デートDV講座

• 日時：平成27年6月22日（月曜日）午後4時40分～午後6時10分
• 会場：成蹊大学三号館　102教室
• 講師：西山さつきさん（NPO法人レジリエンス　副代表）

交際中のカップル間でおきる暴力をデートDVといいます。親密な男女間のDVは「結婚しているわけじゃないんだから、別れたら」とあまり問題視されません。しかし、DV防止法が適用されないこと、専門の相談機関が少ない、発達段階における脳や身体にあたえる影響が大きい、進路の選択に影響する、などデートDVは多くの問題を抱えています。また、DVはとても身近な問題です。自分自身が経験するかもしれない、友人が経験するかもしれない、家の中で起きているかもしれない、つまり他人事だと思わないことが大事です。授業ではDVは相手をパワーでコントロールし、そして様々な暴力を振るい相手を支配していく道筋が説明されました。この状況から抜け出すことは容易ではなく、身近な人の理解や支援、専門家が関わることの重要性が理解できました。
参加者の感想にも「DVは特別なことではなく、身近に起きることが分かった。」「大勢の前でやってはいけないことは、カップルの間でもしてはいけない、という当たり前のことを忘れないようにしたい。」等の声が寄せられました。成蹊大学で昨年に引き続きデートDV出前講座を行えたことで、聞いてもらいたい若い人に必要な情報や学びを届けられました。人権意識は学ぶことと、経験することでより浸透します。大学や担当の先生のご協力で授業の一環として取り組めた今回の試みを、今後はより若い高校生や中学生に広げていきたいと思います。

活発な質疑応答がありました