人生100年時代の自分丸 航海術 樋口恵子さん講演会

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ページ番号1013642  掲載日 2022年10月19日

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  • 日時:11月7日(土曜日)午後2時~午後4時
  • 会場:武蔵野市役所 西棟8階 811会議室
  • 講師:樋口 恵子さん(NOP法人「高齢社会をよくする女性の会」理事長 東京家政大学女性未来研究所所長)

樋口恵子さんをお招きして人生100年時代を目前にこれからの人生をよりよく生きていくための講演会を開催しました。受付開始後10日ほどで定員に達し、多くの方にお断りをせざるえない状況となってしまいとても残念でした。
 戦後大きく変わったこと、それは寿命が延びたことであり、長寿は平和と一定の豊かさがなければありえないこと、まずは機嫌よく長生きしなければ損!とのお話からスタートしました。 日本は長寿世界一の国(2014年女性86.83歳、男性80.50歳)。しかし女性が元気で生きられる年齢(健康寿命:女性74.21歳、男性71.19歳)と寿命の差が大きいことから世界との比較にも話が及びました。
 女性の管理職比率はまだまだ低く、地方議会の女性数と人口減少の関係を見ると女性の議員割合が14%以上は生き残れる市区町村だそうです。(武蔵野市の女性市議会議員は10人、全体の38.5%。)これからしても日本は経済大国でありながらまだまだ女性参画貧国であると説明されました。
 少子化についても日本の合計特殊出生率は韓国に次いで1.42(2014年)、一人っ子政策をとっている中国も1.6。まだまだ嫡出子を望む日本ではフランス等のように子供が生まれやすい社会への転換が必要で若い人たちが子供を産んでいいと思う社会へ、女性が働きやすい社会へ、国が先導しなければならないと指摘されました。そして私たちは、今はもう自分たちが育った時代とは違うことを認識して、娘や息子がどんな結婚相手を連れてきてもまずは反対しない心構えが大切だと力説されました。
 この頃、50代、60代の結婚相談が増加していることからも50歳で独身の男女が増えているそうです。日本の医療保険制度は素晴らしいし、介護保険制度も有用だが、家庭で親や配偶者を介護する男性介護者が多くなっていることからしても介護は男性が結婚しそびれてしまう原因の一つ。これからファミレス(家族のない)の時代に入っていくのだと語られました。
 これからを元気に生き抜いていくために重要なこととして3つのことを述べられました。一つ目は戸山ハイツや高島平団地に好事例があるように地域社会の中で血縁がなくても支えあえる町を作っていくこと、二つ目は自分で稼いでいくこと、働くことはお金を稼ぐだけではなく人とのつながりを生み出す点からもとても大事、そして三つ目はたとえ病気になっても病人ではないので、健康寿命を長くするために体を大切にすること。最後に、社会の変化を受け止めて自分自身も変革すること、人生の海図を描きましょうと締めくくられました。

人生100年時代の“自分丸”航海術 樋口恵子さん講演会

 2時間以上にわたる歴史的な経緯、政治的な観点から今の日本の状況を豊富なデータに基づきわかり易く、時にはウィットに富んだ、しなやかな、流ちょうなお話に参加者は聞き入ってしまう講演会となりました。

参加者の声

  • 魅力的な内容、とても生きるに大切なお話でした。何時間でも聞いていたかった。(80代女性)
  • いろいろ病気をされても病人にならず、次々と新しいテーマに向かっていらっしゃる先生の姿勢にとても励まされた。(60代女性)
  • 現在の環境がよくわかりました。考えなければならないことが、多々ありました。

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