育てあうまち武蔵野 記念講演会 母娘関係から家族を見る

このページの情報をXでポストできます

ページ番号1013656  更新日 2016年7月29日

印刷 大きな文字で印刷

2015年6月 フォーラムイベント(1) 武蔵野市男女共同参画フォーラム:“育てあうまち 武蔵野”記念講演会「母娘関係から家族を見る」

  • 日時:6月27日(土曜日)午後1時30分~午後4時
  • 会場:武蔵野プレイス 4階 フォーラム
  • 講師:信田 さよ子さん(原宿カウンセリングセンター所長 臨床心理士 著書「母が重くてたまらない・墓守娘の嘆き」等

フォーラムイベント1

母娘問題は市の相談窓口にもよく持ち込まれる悩みのひとつです。「育てあうまち 武蔵野」をテーマとするフォーラムで、母と娘の関係を解きほぐす糸口を探す機会にしたいと、この問題の第一人者、信田さよ子さんにご講演いただきました。
 会場の武蔵野プレイスフォーラムには130人近い参加者が早くから集まり、講演前の信田さんはカウンセリングの患者さんや旧友との交流で大忙しで、そのお人柄と人気ぶりがうかがえました。
 前方から拝見すると、すでに悩みを克服したという表情の方よりは、渦中にあるという感じの方も多く、母娘問題への関心が高いことがわかりました。
 講演では、母娘関係の認識が歴史的に振り返られ、90年代はアダルト・チルドレンが問題になったなあ、2008年は、信田さんの「母が重くてたまらない 墓守娘の嘆き」出版で母娘問題が幕開けし、3年ほど前からは毒母とも言われるなあ、などと振り返ることができました。
 寿命は延び、結婚観は変化し、史上初めて長い長い親子関係が存在する時代となりました。母の愛が持つ支配性など美化できない面が立ち現れてきましたが、いまだ家族の常識は変わらず、母批判がタブーの日本では母から逃れることは至難の業です。
 信田さんは最終的な解決策として、母親の研究を提案されました。母はどんな人なのだろう? なぜあのような生き方しかできなかったんだろう? なぜあんなふうになってしまったんだろう? 研究によって母への理解度を上げ、観察し、俯瞰して、母親 の支配の外側に立つことができます。母を批判し研究することは、いわば母へのサービスです。
 わかってもらいたい、あやまってもらいたい、変わってもらいたいという期待は捨てましょう!と結んで、参加者からは惜しみない拍手が送られました。 (フォーラム実行委員会)

参加者の声

  • 母娘の問題を深めて、人と人のコミュニケーション、役割、加害被害、言葉とは、記憶とは何か?と、全てに通じる深い話で知的刺激がありました。
  • 母娘関係に悩む人が年代を問わないということを、会場の年齢層を見て知りました。「自分が自分として楽しく生きることが大事」ではないかと思いました。
  • 「親子は他人」との認識は関係性を楽にします。歴史的な背景、母側の老化など、楽しくわかりやすい講演でした。
  • 母と娘は永遠のテーマですね。毒母という言葉について先生ご自身からお話が聞けて、考えが整理されました。

より良いウェブサイトにするために、ページのご感想をお聞かせください

このページについてご意見をお聞かせください


このページに関するお問い合わせ

市民部 市民活動推進課 男女平等推進センター
〒180-0022 東京都武蔵野市境2丁目3-7
電話番号:0422-37-3410 ファクス番号:0422-38-6239
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。