【原発】武蔵野市独自の放射線量基準値の設定について
武蔵野市独自の放射線量基準値の設定について
基準値
武蔵野市では、毎時0.23マイクロシーベルト以上の空間放射線量を測定した場合に、低減に向けた対応を行います。
年間1ミリシーベルトの指標から毎時0.23マイクロシーベルトの基準値を算出する考え方
毎時0.23マイクロシーベルトの基準値については、環境省の方針(第2回環境回復検討会における「除染特別地域・汚染重点調査の指定要件等の要素(案)」を参考に、下記の考え方に基づいて設定しています。
年間1ミリシーベルトの指標について
国際放射線防護委員会(ICRP)勧告では、一般の人の年間積算線量の指標として、平常時は年間1ミリシーベルト以下としています。これは、一般の人が受ける放射線の量をなるべく低く抑えようとするための指標であり、健康に影響を及ぼすか否かを示す基準ではありません。またこの指標値には、 1) 自然界から受けると言われている年間2.4ミリシーベルト(世界平均)の放射線量【大地からの放射線、宇宙からの放射線(宇宙線)、空気中からの放射線、摂取した食物からの放射線】 や 2)医療行為によって受ける放射線量【レントゲンやCTスキャンなどによる診断やがんの治療など医療現場で使われる放射線】は含まれていません。
毎時0.23マイクロシーベルトの基準値を算出する考え方
年間1ミリシーベルトを、1時間あたりに換算すると、毎時0.19マイクロシーベルトと考えられます。1日のうち屋外に8時間、屋内(遮へい効果のある木造家屋、低減係数:0.4)に16時間滞在するという生活パターンを仮定します。
毎時0.19マイクロシーベルト × (8時間 + 0.4 × 16時間) × 365日 = 年間1ミリシーベルト
この0.19に、自然放射線量0.04(環境省による国内平均値)を加算します。
毎時0.19マイクロシーベルト + 毎時0.04マイクロシーベルト = 毎時0.23マイクロシーベルト
この考え方に基づき、12月16日開催の武蔵野市環境市民会議において、毎時0.23マイクロシーベルトを武蔵野市の正式な基準値としました。
基本的な対応方針
空間放射線量が毎時1マイクロシーベルト以上の場合
- 文部科学省及び都環境局に報告し、除染を行う(国は市と連携して除染の支援を行う)。
空間放射線量が毎時0.23マイクロシーベルト以上1マイクロシーベルト未満の場合
- 可能な範囲で簡単な除染を行う。
- 毎時1マイクロシーベルト未満であっても、多数の人が利用する等影響が大きいと懸念される場合は、文部科学省及び都環境局に情報提供する。
(注1) 市民等から情報提供があった場合は、市が再度測定を行い、対応します。
(注2) 除染に伴って生じる土壌等については、「市町村による除染実施ガイドライン(平成23年8月26日原子力災害対策本部)」に従い、発生場所に安全な方法で保管することとします。
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