自治基本条例の検討経過
武蔵野市では、平成17年に当時の市長が市民参加の仕組みづくりの一つとして自治基本条例の制定を施政方針で掲げて以降、第二次行財政改革を推進するための基本方針の1つとして、自治基本条例に関する講演会や連続講座の開催など、市民参加による議論や職員のワーキングチームによる検討を進め、議会とも協議を行ってきました。
その後、平成28年11月に、これまで培われてきた武蔵野市の市民参加の歴史・原則を基盤に、議会と市長の役割の明確化及びこれからの武蔵野市にふさわしい自治のあり方の追究を目指し、学識経験者、市民公募委員、副市長、そして市議会議員で構成される武蔵野市自治基本条例(仮称)に関する懇談会を設置し、条例の制定に向けて、条例の骨子案(条例に盛り込むべき内容をまとめたもの)について具体的な検討を行いました。懇談会での全22回の議論や、議会や市民との意見交換やパブリックコメントの募集などを経て、平成30年10月15日に、懇談会から市長に条例の骨子案が報告されました。
市は、報告を受けた骨子案を基に、約1年間条例案についての検討を行い、令和元年第4回市議会定例会に武蔵野市自治基本条例案を議案として上程しました。本議案は令和2年1月29日及び同年3月2日に開催された自治基本条例審査特別委員会において審査の後、同月12日の本会議において全会一致で可決され、武蔵野市自治基本条例は同年4月1日付で施行となりました。
検討経過の詳細については以下の各ページをご覧ください。
- 自治基本条例(仮称)に関する懇談会と地方自治法に基づく「附属機関」の関係性や、関連する住民訴訟について
- 武蔵野市自治基本条例(仮称)に関する懇談会第1回~第22回
- 自治基本条例(仮称)素案(令和元年9月)
- 武蔵野市自治基本条例(仮称)骨子(平成30年10月)
- 武蔵野市自治基本条例(仮称)骨子案素案(平成30年2月)
- 懇談会と議会との意見交換会
- 骨子案素案に関する無作為抽出市民ワークショップ
- 武蔵野市自治基本条例(仮称)骨子案素案に対する市民意見交換会
- 市政運営の現状などに関するアンケート
年月日 | 懇談会開催回 | 内容 |
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平成28年11月28日 | 第1回 | 武蔵野市自治基本条例(仮称)に関する懇談会を設置。委員委嘱、これまでの検討経過について、各委員の自治基本条例に関する意見などについて |
平成28年12月19日 | 第2回 | 最高規範性について、前文について |
平成29年1月31日 | 第3回 | 自治基本条例の必要性について |
平成29年2月21日 | 第4回 | 情報公開について |
平成29年3月 | - | 市政運営の現状などに関するアンケートを実施 |
平成29年4月18日 | 第5回 | 情報公開について |
平成29年5月15日 | 第6回 | 市民参加(総則)について |
平成29年5月24日 | - | 懇談会と議会との意見交換会 |
平成29年5月31日 | 第7回 | 市民参加(市民の責務、市民の権利、協働)について |
平成29年6月6日 | 第8回 | 市民参加(市民の定義、住民投票)について |
平成29年6月27日 | 第9回 | 市民参加(住民投票)について |
平成29年7月11日 | 第10回 | 行政の政策活動の原則について、行政組織と職員政策について |
平成29年7月25日 | 第11回 | 公正と信頼の確保について |
平成29年8月8日 | 第12回 | 市長・職員の責務について、コミュニティについて |
平成29年8月29日 | 第13回 | 平和、多様な主体との協力、議会と議員活動の原則について |
平成29年9月21日 | 第14回 | 議会と議員活動の原則について |
平成29年11月17日 | 第15回 | これまでの保留項目(住民投票など)について |
平成29年12月12日 | 第16回 | これまでの保留項目(住民投票など)について |
平成29年12月20日 | 第17回 | 基本原則について |
平成30年1月17日 | 第18回 | 骨子案素案について |
平成30年1月29日 | 第19回 | 骨子案素案について |
平成30年2月15日 | - | 武蔵野市自治基本条例(仮称)骨子案素案の公表、パブリックコメントの募集(同年3月12日まで) |
平成30年2月25日 | - | 市民意見交換会 |
平成30年3月3日、10日 | - | 市民ワークショップ(無作為抽出市民による) |
平成30年4月9日、10日 | - | 市議会各会派からの意見聴取 |
平成30年5月14日 | 第20回 | パブリックコメント等の取扱いについて |
平成30年5月29日 | 第21回 | パブリックコメント等の取扱いについて |
平成30年8月21日、22日 | - | 懇談会と議会との意見交換会(第2回) |
平成30年9月11日 | 第22回 | 骨子案について |
平成30年10月15日 | - | 懇談会が取りまとめた武蔵野市自治基本条例(仮称)骨子案を市長に報告 |
平成30年11月15日 | - | 市報にて、懇談会から市長に対し自治基本条例骨子案の報告を受けたことと、これを条例案の骨子として取り扱い、条例案の検討を進めることを掲載 |
平成31年1月~令和元年6月 | - | 市内各コミュニティ協議会にて、自治基本条例骨子の内容について説明、意見交換を行う |
令和元年9月1日 | - | 条例骨子に基づいて、武蔵野市自治基本条例(仮称)素案を作成、公表し、パブリックコメントを募集(同月24日まで) |
令和元年11月 | - | 武蔵野市自治基本条例案を作成し、令和元年第4回市議会定例会に議案として上程 |
令和元年12月16日 | - | 武蔵野市自治基本条例審査特別委員会開催。委員長及び副委員長選出 |
令和2年1月29日 | - | 武蔵野市自治基本条例審査特別委員会開催 |
令和2年3月2日 | - | 武蔵野市自治基本条例審査特別委員会開催 |
令和2年3月12日 | - | 本会議にて条例案が全会一致で可決 |
令和2年4月1日 | - | 武蔵野市自治基本条例施行 |
役職 | 氏名 | 所属等 |
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座長 |
西尾 勝 |
東京大学名誉教授 |
副座長 | 天野 巡一 | 岩手県立大学名誉教授 |
委員 | 新村 とわ | 成蹊大学法科大学院教授 |
委員 | 太田 早苗 | 公募委員(中町在住) |
委員 | 中村 勇太 | 公募委員(吉祥寺北町在住) |
委員 | 小美濃 安弘 | 市議会議員 |
委員 | 落合 勝利 | 市議会議員 |
委員 | 笹井 肇 | 副市長(平成30年4月1日から) |
委員 | 恩田 秀樹 | 副市長(平成29年12月12日から) |
(注意)五十嵐 修 委員(前副市長)は平成29年12月11日をもって、堀井 建次 委員(前副市長)は平成30年3月31日をもって退任