平和施策について
本市には、戦前から戦中にかけて現在の都立武蔵野中央公園周辺に中島飛行機武蔵製作所があり、ゼロ戦など軍用飛行機のエンジンを生産していたことから、空襲を受け多くの戦災を受けた歴史があります。市では、平和都市として未来の子どもたちに平和な世界を継承していくために、戦争の悲惨さと、平和の大切さを発信し続けていくことが必要であると考え、さまざまな平和事業を行っています。
戦時中の武蔵野
年号 |
武蔵野の動き |
国内外の動き |
---|---|---|
1937(昭和12)年 | なし | 7月7日 盧溝橋事件から日中全面戦争へ |
1938(昭和13)年 | 4月 軍の要請を受け、中島飛行機武蔵野製作所開設 | 4月1日 国家総動員法施行 |
1939(昭和14)年 | なし | 9月1日 ドイツがポーランド侵入
第二次世界大戦勃発 |
1941(昭和16)年 | 1月 三鷹駅武蔵野口開設
11月 海軍の要請を受け、中島飛行機多摩製作所開設 中島飛行機にてゼロ戦エンジンの生産開始 |
12月8日 真珠湾攻撃
太平洋戦争突入 |
1942(昭和17)年 | なし | 4月18日 B25による東京初空襲
6月5日から7日 ミッドウェー海戦 |
1943(昭和18)年 | 10月 武蔵野製作所と多摩製作所が合併し、武蔵製作所に | 2月 ガダルカナル島から撤退
10月 学徒出陣 |
1944(昭和19)年 | 4月 学徒勤労動員開始
9月 成蹊学園、生徒・児童の集団疎開開始 11月24日 サイパン・テニアンより発信したB29爆撃機111機のうち24機が中島飛行機武蔵製作所を空襲 12月3日 第2回空襲 12月27日 第3回空襲 |
6月6日 連合軍ノルマンディーに上陸
6月16日 中国・成都を発進したB29爆撃機約50機が北九州・八幡製鉄所を空襲 7月9日 サイパン島陥落 8月2日 テニアン島陥落 10月10日 那覇空襲 10月20日 米軍レイテ島上陸 10月24日から25日 レイテ沖海戦 10月25日 神風特別攻撃隊の初攻撃 12月13日 名古屋、B29による初空襲 12月19日 大阪初空襲 |
1945(昭和20)年 | 1月9日 第4回空襲
2月17日 第5回空襲 4月1日 中島飛行機、事実上国営化 4月2日 第6回空襲 4月7日 第7回空襲 4月12日 第8回空襲 7月29日 柳沢に原爆模擬爆弾投下 8月8日 第9回空襲 |
1月3日 神戸、B29による初空襲
1月21日 米爆撃部隊司令官にカーチス・E・ルメイ少将着任 2月4日から11日 ヤルタ会談 2月19日 米軍、硫黄島上陸作戦開始 3月10日 東京下町大空襲 3月26日 硫黄島陥落 4月1日 米軍、沖縄本島に上陸作戦開始 5月8日 ドイツ降伏 6月23日 沖縄戦終結 7月26日 ポツダム宣言発表 8月6日 広島に原爆投下 8月8日 ソ連、対日参戦 8月9日 長崎に原爆投下 8月15日 終戦(ポツダム宣言受諾) |
武蔵野への空襲
空襲日 |
建物損害(%) |
設備損害(%) |
機械損害(%) |
死者(人) |
負傷(人) |
---|---|---|---|---|---|
1944年11月24日 |
1 |
0 |
2.4 |
57 |
75 |
12月3日 |
5 |
2 |
0.1 |
60 |
21 |
12月27日 |
5 |
2 |
0.9 |
8 |
40 |
1945年1月9日 |
2 |
0 |
0.2 |
6 |
8 |
2月17日 |
25 |
5 |
3.2 |
80 |
115 |
4月2日 |
4 |
0 |
1.1 |
3 |
2 |
4月7日 |
10 |
0 |
0.6 |
1 |
1 |
4月12日 |
10 |
5 |
0.5 |
1 |
1 |
8月8日 |
60 |
80 |
0 |
4 |
3 |
合計 |
- |
- |
- |
220 |
266 |
武蔵野の空襲と戦争遺跡を記録する会提供
非核都市宣言平和事業実行委員会
市では、平成20年から、市民等で構成される武蔵野市非核都市宣言平和事業実行委員会を設置し、戦争パネル展や講演会など、様々な平和啓発事業を実施しています。
市では、これからも、戦争の悲惨さ、平和の尊さを伝えるため、平和への意識を高める事業を継続していきます。
夏季平和事業
武蔵野市では、二度と戦争を繰り返さないため、そして戦争の悲惨さや平和の尊さを次世代に伝えていくため、毎年、終戦の日を中心に夏季平和事業として、パネル展や映画上映会などを開催しています。
平和の日イベント
太平洋戦争中の昭和19年、本市が米軍から初空襲を受けた11月24日を「武蔵野市平和の日」として制定しました。広く市民のみなさまに、平和について考えていただく機会として、イベントを行っております。
市長の平和メッセージは、下記の添付ファイルをご覧ください。
世界連邦に関する宣言
武蔵野市議会では、昭和35年6月28日、地方自治体が平和の尊さを訴え、世界連邦運動に賛同を表する「世界連邦宣言」を行いました。
武蔵野市非核都市宣言
昭和57年3月29日に、市議会において、人類永遠の平和を樹立するため、非核三原則の完全実施を願い「武蔵野市非核都市宣言」がなされました。
世界連邦に関する宣言および武蔵野市非核都市宣言は、武蔵野公会堂のほか、市民会館入口に設置しています。
平和施策のあり方懇談会
戦後70年余り経ち、戦争体験者が高齢化し、戦争体験の直接の伝承が難しくなっていくことから、体験者の記憶を残し、次世代に伝えていく方法等を検討する必要があることや、世界各地で続いている国内・国際的な紛争などにより、市民の平和への関心、捉え方が変化してきていること等を踏まえ、今後の本市の平和施策のあり方について検討を進めるにあたり、市民や有識者から意見及び助言を求める場として、「武蔵野市平和施策のあり方懇談会」を設置し、検討しました。
詳細につきましては「武蔵野市平和施策のあり方懇談会(令和5年度)」のページをご覧ください。
平和啓発映像
市では、令和2年度~11年度を計画期間とする第六期長期計画において、分野名に「平和」が追加され「平和・文化・市民生活」となり、戦争体験の伝承の継続を図るため、平和啓発用映像の作成を行うとともに、映像をイベントやホームページ等で公開することにより広く市民に啓発を図っています。
- 平和啓発映像 第1作 武蔵野の戦争体験を語り継ぐ 平和を願って
- 平和啓発映像 第2作 戦争体験を語り継ぐ 被爆体験者、シベリア抑留者の声
- 平和啓発映像 第3作 武蔵野市の空襲とその記憶 中島飛行機武蔵製作所周辺
- 平和啓発映像 第4作 戦争の記憶を平和な未来につなげるために
お知らせ
東京都では、東京空襲犠牲者名簿を作成しています。詳細は東京都のホームページをご覧ください。
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このページに関するお問い合わせ
市民部 市民活動推進課市民相談係
〒180-8777 東京都武蔵野市緑町2-2-28
電話番号:0422-60-1829 ファクス番号:0422-51-2000
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