平成29年4月から全小学校で特別支援教室の本格実施

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ページ番号1007024  更新日 2019年6月26日

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 小学校の通常の学級に在籍している発達障害等のある児童の一部は、週1回程度、在籍学級の授業を抜けて、第四小学校・井之頭小学校・桜野小学校に設置されている情緒障害等通級指導学級で特別な指導を受けていました。
 発達障害のある児童はすべての小学校に在籍していると推測されることから、東京都の制度改正により、在籍校で指導が受けられるように都内の全公立小学校に特別支援教室が設置され、教員が児童の在籍校を巡回して指導を行う形態に変更になります。
 この特別支援教室の導入は、平成28年度から平成30年度にかけて、準備の整った区市町村から順次行われます。武蔵野市では平成29年4月から特別支援教室での指導を開始しました。

通級指導における主な課題

  • 在籍校に通級指導学級が設置されていない場合は、他校への通級に抵抗感があるなどの理由から、特別な指導を受けていない児童がいる。
  • 児童が他校に通級する場合には、在籍学級担任と通級指導学級の担当教員の緊密な連携が図りにくい。
現在の通級指導学級体制を表した図。児童が通級指導学級設置校に通級し、指導を受ける。
現在の通級指導学級体制

 特別支援教室導入に向けた調査 武蔵野市の状況(東京都教育委員会 平成26年8月実施)

通常の学級の児童数a:5168
発達障害の可能性のある児童数b:338
在籍率aに占めるbの割合:6.5%
bのうち特別な指導が必要な児童数c:209
通級指導児童数d:79
支援率cに占めるdの割合:37.8%

特別な指導が必要な児童の中で通級指導を受けている児童が37.8%にとどまっています。

特別支援教室導入により期待される効果

  • これまでの通級指導学級による指導(個別指導・小集団指導)をすべての小学校で実施することで、より多くの児童が支援を受けられるようになる。
  • 在籍学級担任と巡回指導教員との連携が緊密になることで、児童の状態や在籍学級の状況により即した指導が可能になり、児童の学力や在籍学級における集団適応能力の伸長が図られる。
  • 教職員や保護者が特別支援教育や発達障害を知る機会が増え、理解促進が図られる。
今後の特別支援教室体制を表した図。すべての公立小学校に特別な指導を行う教室を設置し、教員が巡回して指導する。
今後の特別支援教室体制

武蔵野市におけるグループ編成

 従来の小学校情緒障害等通級指導学級設置校を拠点校として、平成29年4月から巡回指導
を行います。特別支援教室の導入に伴い、小学校情緒障害等通級指導学級は廃止します。

拠点校とグループ編成
拠点校 グループ編成
第四小学校 はなみずき教室 第四小・第三小・大野田小・本宿小
井之頭小学校 かわせみ教室 井之頭小・第一小・第五小・関前南小
桜野小学校 こぶし教室 桜野小・第二小・境南小・千川小

中学校の特別支援教室の導入について

 中学校の特別支援教室の導入については、東京都発達障害教育推進計画(計画期間:平成28年度~平成32年度)において、平成30年度から平成33年度の間で準備の整った自治体から導入し、全ての中学校での設置を目指すこととされています。武蔵野市では、令和2年度より、中学校の特別支援教室を開始します。

発達障害教育の充実には、保護者の皆様の理解が不可欠です

 発達障害のある児童一人ひとりの生活上や学習上の困難さを改善するためには、特別支援教室での特別な指導だけでなく、在籍学級や家庭と連携した継続的な指導が重要です。 
 このため、保護者の皆様にも特別支援教室の導入と運営について理解を深めていただき、教職員と連携して発達障害教育の充実を図っていくことが大切です。

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〒180-8777 東京都武蔵野市緑町2-2-28
電話番号:0422-60-1908 ファクス番号:0422-51-9264
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