第8回 施設・周辺整備協議会

- 日時:平成22年11月29日(月曜日)
- 場所:武蔵野クリーンセンター3階見学者ホール
- 傍聴:4名


生活環境影響調査計画書の確認
施設基本計画策定委員会の検討を経て策定された生活環境影響調査計画書について、事務局より説明しました。続いて、緑町パークタウン自治会より「緑町パークタウン内『景観』についての生活環境影響調査の調査地点の要望」が提出され、同自治会の委員より説明が行われました。
委員要望
A7号棟が「景観」に関する調査地点に入っているが、生活する立場でタウンウォッチングを行った結果、A3号棟・A4号棟・B8号棟からは市役所の建物によって遮られていないため、景観における新施設の影響が大きく、これら3地点においても、各階において調査を行って欲しい。また、収集車の速度によっての騒音を測定して欲しい。
事務局からの回答
調査地点を増やすご要望に対しては可能な限り対応したい。施設配置や煙突の高さが決まればフォトモンタージュ(合成写真)の作成は可能であり、さらに意見をいただければと思う。収集車の速度については難しい。
委員の意見・感想
- 電波障害について、現施設では何か行っているか。
煙突による反射があり、吉祥寺北町において影響がある地域ではケーブルを引いて対応している。これらは地上波デジタルになった段階で反射波が無くなるため解消する。地上波デジタルになっても吉祥寺北町2丁目においては電波の弱い地域がある。但し、これはクリーンセンターの煙突による反射の影響ではなく、吉祥寺のビル街によるものである。ただし、どのビルによるものかは特定不能であり、自費でブースター(増幅器)を設置してもらい対応してもらうことになる。スカイツリーになった場合にはクリーンセンターの影響が考えられるのはNTT研究所のみとなる筈であるが、調査は行う。 - 三鷹市の資料では発電による売電を計上したコスト比較を加えると良い。
策定委員会で検討を行っている事業手法の検討においてコストや運営について検討を始めている。これについても1月ごろ、協議会において「新施設の運営協議会方式の検討」と合わせて説明したい。 - 生活環境影響調査の調査項目として温室効果ガスがあり、その中で排熱使用等の推進とあるが、どのようなことを検討しているのか。
新施設では発電を行うが、発電タービンから出てくる排熱を使って足湯や総合体育館のプールの熱源として利用可能であるかを検討している。 - 人体への影響などについて調査はあるのか。現在環境健康診断を行っているが、都営住宅は比較的近い地域であるのに範囲に含まれていない。合理的に、何メートルの距離までを含めるなど、この協議会で考えることは出来るのか。
現施設の建設時、周辺3地域と操業協定を結び、その中で環境健康診断を行っている。新施設における環境健康診断の範囲などは、「新施設の運営協議会方式の検討」において意見をいただきたい。 - 環境健康診断について、公衆衛生の立場で他の地域と比較してガンや喘息などの発生率が多いのかどうかをチェックする意味があると考えられる。すでに26年間のチェックを行っているわけで、影響が無かったのであれば、今後も続けるのか住民への還元としての意味合いで続けるのか考えるべきではないか。
これまでの26年間の健康診断では、特に呼吸器系・循環器系疾患が他地域よりも多いという結果は出ていない。今後のあり方については「新施設の運営協議会方式の検討」において意見をいただきたい。 - 健康については、工事期間のかたが注意が必要であり、大気汚染を出さないように注意して欲しい。
配置・動線計画、煙突高さの検討
施設基本計画策定委員会での意見を受けて、事務局より提案している施設配置と構内を通る収集車などの動線について説明を行い、さらに既存煙突を補強して新施設においても再利用する事により配置計画や建設計画、さらにコスト面で有利であるという事務局の考えを説明しました。また、現施設建設時の体育施設との経過を説明しました。続いて、委員より「新武蔵野クリーンセンター(仮称)施設配置の提案」が行われました。
委員提案「使える施設は“とっかエコ”」
現施設の建築を利用して、主要設備を交換することは難しいということが前委員会で確認されたが、現施設の建築はまだ利用可能であり、主要設備の入っていない事務所部分を残して再利用し、緑町コミセンやクラブハウスなどを移すなど考えられないか。
事務局からの回答
事務所のある建物を再利用することについては事務局でも可能性があると考え検討している。
しかし、緑町コミセンを現施設敷地内に移転するなどは行政財産として位置づけもあり、まだ考えてはいない。
委員の意見・感想
- 事務所のある建物の利用方法などは、新施設が建ってから公募して検討しても良いかもしれない。
- 屋上にバラ園を置くという案については、人がほとんどいかないようになってしまうため、手入れの問題もあり、他の場所にして欲しい。
- 既存煙突を利用するという事は、経費節減の問題や見慣れた光景を変えないという観点から賛成であるが、再利用した場合の寿命はどうか。
昨年、コンクリートの強度調査をしたが、十分な強度があることが判明した。実際の煙突である内筒をどのように交換するかが課題であったが、技術的に可能であると判断できたので提案した。新施設建設後30年は利用できるというデータを得ており、設備の耐用年数は30年であるため、サイクルは合うと考えている。 - 緑町コミセンの建設経緯から考えると、緑町三丁目の感情として緑町コミセンの位置を変えることは難しいと思われ、むしろ高齢者総合センターとの相互利用を考え、高齢者総合センターをコミセンとして利用することはどうか。
- 施設北側は遊歩道などや、樹木を植えて緩衝帯としてはどうか。
- 収集車やメンテナンスの車の動線であるが、現施設はスムーズであるのに対して、新施設の動線案では2回回らないと洗車できないというのは工夫をしてはどうか。
- 緑町コミセンとしては、リニューアルを検討して欲しい。エレベーターが無いため高齢者が2階に上ることが難しいし、1階のホールが狭い。別棟を建てるなど。
- 緑町三丁目として、まだ施設の寿命があるため建て替えは難しいと理解しているが、使いやすく改装等して欲しいと考えている。
- 樹木について、近くの日照を遮る場合もあり、よく検討を行って欲しい。
- 駐車場は施設専用のものと考えて良いのか。何台程度収容可能なのか。
施設専用のものであり、20台から30台と考えている。 - 市道41号線と240号線が変則的な道となっており、「安全で歩いて楽しい街」となるよう、庁内で調整してもらえるのか。道路は別々に整備が行われている。この地域を、低炭素化社会を目指すモデル地区にするなどを提案するのであれば、早い段階で各課に調整を行っておくべきだと考える。
市道41号線と240号線は個別具体的な話で、すでに道路課サイドの話となっているが、要望があればつないでいきたい。コミセンや道路について、かなり大きな話となってくる。クリーンセンターの一存で決めることは出来ないので庁内推進本部に図っていく。しかし、それを「やる」「やらない」という所まで全て来年3月までに決めるのではなく、方向性を打ち出すところまでにし、来年度以降も施設・周辺整備協議会を継続して行い、少しずつ整理していくのではどうかと考えている。
武蔵野クリーンセンター発生エネルギー利用状況について
「武蔵野クリーンセンター発生エネルギー利用状況について」の資料では、現在はごみ焼却熱による蒸気を施設内・市役所・体育館の冷暖房・温水プールの熱源として利用している訳ですが、冷暖房の無い季節の蒸気利用が少なく、また夜間の利用も無いため半分以上の蒸気が利用されていない旨の説明を行いました。そのため、新施設では全て発電に蒸気を使い、蒸気タービンの排熱を温水プールの熱源利用、もしくは電気を市役所や体育館に供給するという形を取れば、利用効率が良くなるという説明を行いました。
添付ファイル
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第8回資料 生活環境影響調査計画書(案) (PDF 2.9MB)
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第8回資料 配置・動線計画、煙突高さの検討 (PDF 740.1KB)
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「景観」についての環境影響調査地点の要望 (PDF 7.9MB)
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クリーンセンター蒸気エネルギー利用状況について (PDF 142.7KB)
現施設・新施設利用(案) -
4中プール利用、市営プール利用について (PDF 16.5KB)
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テニスコート 野球場、市営プール利用状況一覧表 (PDF 17.2KB)
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要約 (PDF 15.7KB)
現クリーンセンター建設時都市計画決定に関する 都市計画審議会記録要約 -
新武蔵野クリーンセンター(仮称)施設配置の提案 (PDF 74.3KB)
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傍聴者意見(第8回協議会) (PDF 7.7KB)
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環境部 ごみ総合対策課 クリーンセンター係
〒180-0012 東京都武蔵野市緑町3-1-5
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