武蔵野市で日本最古級の土器などを市指定有形文化財に指定しました

このページの情報をXでポストできます

ページ番号1033393  更新日 2022年10月19日

印刷 大きな文字で印刷

武蔵野市教育委員会では7月1日付で、市指定有形文化財として以下のとおり「御殿山遺跡第2地区N地点出土縄文時代草創期資料」を指定しました。日本列島でも最古級の土器2個体と石器16点です。今回の指定により市指定文化財は合計37件となります。なお、今回の指定を記念し、企画展において資料の公開も行います。

市指定有形文化財「御殿山遺跡第2地区N地点出土縄文時代草創期資料」

遺跡所在地

武蔵野市御殿山1丁目2番地3号(調査時の住所)

内訳

  • 土器 隆線文期土器片 2個体分(隆線文土器 破片7点、無文土器破片8点)
  • 石器 16点(打製石斧2点、尖頭器7点、掻器1点、削器3点、調整剥片[二次加工のある剥片]1点、細石刃様剥片2点)

内容・価値

2004年の発掘調査で出土した縄文時代草創期の土器と石器の一括資料は、草創期の土器と石器が同時に出土した市内初の事例です。土器に付着した炭化物を炭素14年代測定により調査したところ、1950年を基点として1万6070年~1万5630年前の間に求められる可能性が高いことが判明しました。国内最古の大平山元1遺跡出土の土器に次いで古い貴重な資料であることが明らかとなりました。縄文時代初期の土器製作技術や、文化の伝播を検証する上でも極めて重要な資料です。また、共伴する石器は、旧石器時代の石器製作技術がうかがえるもので、土器とともに旧石器時代から縄文時代への移行期の研究資料として貴重なものです。

御殿山遺跡第2地区N地点出土 縄文時代草創期 無文土器(個体B)画像
御殿山遺跡第2地区N地点出土縄文時代草創期 無文土器(個体B)

企画展名称 武蔵野市指定有形文化財 新指定記念
「武蔵野の縄文時代草創期―こんなに古いの!?御殿山遺跡―」

  • 場所:武蔵野市立武蔵野ふるさと歴史館(境5-15-5) 第二展示室
  • 期間:令和3年7月24日(土曜日)~9月22日(水曜日)
  • 開館時間:午前9時30分~午後5時
  • 入館料:無料
  • 休館日:金曜日、祝日、年末年始、特別整理日

この記事に関するお問い合わせ

教育部生涯学習スポーツ課武蔵野ふるさと歴史館 0422-53-1811

より良いウェブサイトにするために、ページのご感想をお聞かせください

このページについてご意見をお聞かせください