第6回 施設基本計画策定委員会

- 日時:平成22年8月18日(水曜日)
- 場所:武蔵野クリーンセンター3階見学者ホール
- 傍聴:4名
委員視察報告
- 日時:平成22年8月2日(月曜日)午前8時45分から午後5時30分
- 場所:所沢市東部クリーンセンター、児玉郡市広域市町村圏組合 小山川クリーンセンター
委員の意見
- 何を参考にすべきか
排ガスの規制値と、乾式でもかなりの規制値で運営できているということ。また、灰溶融炉などにおける失敗の経験も見てほしかった。 - 所沢の煙突について、10メートルくらい窪んだ場所にあるので80メートルくらい。煙突の高さを決めるに当って、結局意見が割れて行政が決めたとの事であった。
- 所沢市東部クリーンセンターの周辺の住民が言うには、市民によるごみの持ち込みが年末に多いため、道路が混雑するとのことだが、武蔵野クリーンセンターにおいてはどうか。
所沢市東部クリーンセンターで多いのは家庭の可燃ごみの持ち込みで、一日に300件ほど来るのだが、武蔵野クリーンセンターに市民が持ち込むのは粗大ごみのみであり一日に20件程度である。


焼却施設(排ガス処理方式の設定)の検討
委員の意見・質問
- 「確認・決定した事項」とあるが、決定するのは委員会ではないと考えられる。
最終的に決定するのは行政であるが、委員会としての基本計画案を決定したという意味であれば良いと思う。意味合いが難しいので「協議済み」「委員会での確認事項」「推薦」など。表現は改める。 - 薬品の値段を考えるだけではなく、バグフィルターで捕集されて最終処分場に持っていく量が減ることによる費用の増減を含めてほしい。また、単価比較をしているが、使う量が違うのであれば、全体で比較することが必要である。
重曹のかたが消石灰よりも反応率が高いので量は減り、さらにエコセメントに持っていく量も減るわけであるが、厳密にはメーカーと詳しく詰めてみないと比較が難しい。消石灰で10ppmを保証するためには何らかの手立てが必要であるため、メーカーの提案方法によって薬品の使用量も変わる。発注仕様書を満たす条件の中で、メーカーの見積もり設計図書において残渣の発生量や薬品使用量などを出してくる。それを総合的に評価するのであり、重曹か消石灰かなどは決めず、現時点では湿式か乾式かを決めれば良いのではないか。 - 排ガスにかかるランニングコストについて、薬品・電力・水道・下水道・定期整備回収費用などをある程度信用の出来る数字を積算すべきである。
大雑把に考えて、乾式処理がコスト面でメリットがあるということを考えるしかない。 - 八王子市北野清掃工場の図について、実測値の根拠がほしい。10ppmちょうどまで行っているので、ゆとりがない。
消石灰だけで年間通じて常時10ppmを切るというのは現時点で難しいと考えている。つまり、何らかのものを組み合わせることによって達成をするということを、メーカーによってそれぞれの提案があると考えている。
現在、乾式で運転している施設で、10ppmという規制値を採用しているところは無いため、実情を調査しても意味が無い。 - 消石灰のみであれば現時点で10ppmを保証できないのであれば、消石灰のみということは現時点で採用せず、「消石灰+α」と「重曹」のみをメニューに入れてはどうか。
重曹のみにすると、特定なメーカーを指定することになり、価格競争力が無くなってしまうので、ある程度縛りの無い条件にしたい。 - 委員の総意として乾式に固まってきているのだと思うが、乾式を選んだ場合にどうなるかの詳細が描けないため、議論が進まない。
- 湿式が本当に環境に悪いのか。発電効率14%は、湿式で本当に達成できないのか。コストは本当にこれくらいかかるのか。
- 湿式にも○がついている物もある。それらについても、乾式で問題無いのだという説明が出来る材料がほしい。委員会として推薦できるものにしてほしい。
- 厳しい基準値を達成できるのであれば、「排ガス処理性能が湿式が優れている」という表現は必要ではないのでないか。
- 地球に優しい施設であるべきで、シンプルで管理が楽であるものになるべきであり、そう考えると乾式ではないか。今後の武蔵野市においては水の心配もあり、湿式で余分な水を使い、さらに下水に多く水を流すべきではない。現在25ppmの規制値を10ppmにする訳で、その時点で安心を一つ担保しているわけである。
- 乾式を薦める説明は明確でシンプルであるべき。
- ふじみ衛生組合で10ppmを規制値としているが、他で重曹以外で10ppm以下に押さえ込んでいる事例はあるのか。まだ稼動していないふじみ衛生組合のみを頼りにしているのでは、市民に対して説得力がない。
- 排ガス処理性能としては、基準値を満たせば合格であり、たとえば水を多く使うなどということは性能として落ちるという判断が出来る。さもないと、基準の意味が無い。このことは、煙突の議論でも同様になってしまう可能性がある。
- 「安心・安定・安全」という観点からは湿式が優位であるように見えてしまう。
- 国の基準値は、これ以下であれば健康被害が無いという基準値である。そして、武蔵野市の基準値は、それを大幅に下回るものであり、新施設ではさらにそれを下回る。それを考えると、健康被害は無いと考えられ、基準値を下回る以上「安心・安定・安全」を満たすものと考えられる。
- 5ppmと1ppmが基準値を下回るのであれば一緒でないかという話は乱暴であると思う。しかし、コンパクトで、資源を浪費しない、効率がよく、コストが少なくて済む施設が良いと考えると、乾式を薦めたい。
排ガス方式については、おおむね「乾式」を委員会として推薦するという方向が出ました。今後は、それを一つの前提としながら煙突の高さや施設配置計画、環境影響調査の計画書などを検討しつつ、さらに今回の議論を参考として排ガス処理について調査し、市民にとって納得できる資料を作成いたします。
添付ファイル
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委員会資料(委員視察報告) (PDF 461.0KB)
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委員会資料(焼却施設の排ガス処理方式設定) (PDF 288.7KB)
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第1回合同勉強会の概要説明 (PDF 48.0KB)
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参考資料 (PDF 14.4KB)
酸性ガス乾式処理における使用薬剤の特性について
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