季刊むさしの
『季刊むさしの』イラストMAP
武蔵野市の何気ない日常風景を切り取った『季刊むさしの』の表紙イラスト。
2013年から市内の様々な場所を描き続けているイラストレーター・武政諒さんによる四季折々の風景を、
武政諒さんのメッセージとともにご紹介します。


●2013年夏号 No.103
関前公園(関前3丁目)
取材のために関前公園に足を運んだのは、桜が散って景色に緑が増え始めた頃でした。まだまだ池の水は冷たかったのですが、夏のまぶしい日差しと楽しそうに遊ぶ子どもたちの声を思い浮かべながら描いたものです。水遊びは暑い夏の楽しみの一つ。この絵を描いていたら夏が待ち遠しくなりました。

●2013年秋号 No.104
杵築大社(境南町2丁目)
今年の初春に、たまたま立ち寄った杵築大社でこの千本イチョウを知りました。そして取材のために再び訪れたのは夏の盛り。実のところ、このイチョウが黄葉する姿を、写真でしか見たことはないのです。とても立派な木ですから、それは美しく色づくのでしょう。秋が深まる頃に、もう一度足を運んでみたいと思います。

●2013年冬号 No.105
吉祥寺サンロード商店街
吉祥寺は新陳代謝が活発なまちです。店舗の入れ替わりが激しく、通い慣れたお店がなくなり寂しく思うこともありますが、常に新鮮さを失わないのがこのまちの魅力だと感じています。一年が終わり新しい年を迎える季節。私もこのまちのように滞ることなく歩み続けたい、そんなことを思いながら描いた冬の一場面です。

●2014年春号 No.106
武蔵野陸上競技場の桜(吉祥寺北町5丁目)
桜の名所としては井の頭公園が有名ですが、静かに花を楽しみたいときは武蔵野陸上競技場へ出かけます。春になるとグラウンドを囲むように桜が満開になります。枝が土手を覆うように伸びていて、とても見事に咲くのです。陽当たりのいい芝生に横になって、目の前に広がる青空と桜の花を眺めるのが何よりのぜいたくです。

●2014年夏号 No.107
成蹊通り(成蹊大学付近)
成蹊通りの始まりに、立派なケヤキ並木があります。見事に色づいた緑のトンネルは、夏の強い日差しを遮ってくれて、木漏れ日が見た目にも涼しげです。静かな住宅街にあって、車も少なく、風に揺られた葉音が聞こえるほどひっそりとしています。秋に紅葉する姿も趣があって奇麗なのですが、それはもう少し先の楽しみです。

●2014年秋号 No.108
都立武蔵野中央公園(八幡町2丁目)
武蔵野中央公園には休日になると広場に子どもたちの声があふれます。戦前・戦中ここには飛行機の工場がありました。そして空襲のあった場所でもあります。この場所が空を近くに感じられる原っぱ公園として残されたことは、とても意味のあることだと思います。秋空の下、武蔵野市の歴史に思いを巡らせてみてはいかがでしょうか。

●2014年冬号 No.109
武蔵野プレイス(境南町2丁目)
徐々に陽が短くなり、夕暮れに浮かぶ窓の明かりに情緒を感じる季節になりました。武蔵境駅の目の前にある白い壁と曲線を生かしたデザインが印象的な武蔵野プレイス。シンプルながらも柔らかさがあり居心地の良い空間です。寒い冬はカフェで温かいものを飲みつつ、図書館で本を探したりと、つい長居したくなります。

●2015年春号 No.110
玉川上水沿い(桜通り、境浄水場付近)
玉川上水は学生時代の通学路でした。上水沿いには多くの桜が植えられていて、新学年が始まる頃は満開になります。15年前、ここで自転車を走らせていた当時の自分には、将来とははるか未来のことで、今の自分の姿は少しも想像できませんでした。イラストレーターになって、この場所を描くなんて思いも掛けないことです。

●2015年夏号 No.111
武蔵野市民文化会館(中町3丁目)
武蔵野市のほぼ中心に位置する武蔵野市民文化会館。本格的なクラシックやジャズ、オペラなどのコンサートが定期的に催されていて何度か足を運んだことがあります。徒歩圏内にコンサートホールがあるというのはとても幸せなことです。終演後の余韻に浸りながらの帰り道は夜風も気持ちよく、豊かな気持ちになれます。

●2015年秋号 No.112
中町新道の銀杏並木(中町2丁目)
三鷹駅へとつづく中町新道の銀杏並木は、11月頃に黄葉が美しく見ごろとなります。この道を使うのは地元の人がほとんどで車も少なく、駅から少し歩くと日中でも閑静な通りです。通り沿いや路地裏にはこぢんまりとした雰囲気の良いお店がぽつぽつとあって、けん騒を離れて散策していると新しい出会いもあります。

●2015年冬号 No.113
七井橋通り(井の頭公園付近)
雑居ビルひしめく駅前の雑踏を抜けてデパートの横を過ぎた先に、小さな雑貨店や古着屋、カフェが並びます。この辺りは公園へ向かう人々で賑わいが途切れることはありません。さらに歩いて階段を降りると目の前に井の頭池が広がります。まさに「吉祥寺」が凝縮された通りです。

●2016年春号 No.114
武蔵境駅北口
今春リニューアルされた武蔵境駅北口。高校生の頃、この駅近くの教習所に通っていた時期がありました。中央線が高架になる前のことで、15年も昔の話です。それほど時間が経ったという実感はなく、感傷に浸るほどの懐かしさもなかったのですが、街の移り変わりを目の当たりにすると月日の流れを感ぜずにはいられません。

●2016年夏号 No.115
千川上水
武蔵野市の北側を玉川上水から分水する千川上水。玉川上水と同じく、かつて江戸への給水のためにつくられた用水路です。水辺の緑道が整備されている所では流れに沿って歩くことができて、木陰を吹き抜ける風にほっとできるオアシスです。夏の焼けるような日差しの中で、水と緑のありがたさを実感します。

●2016年秋号 No.116
武蔵野八幡宮
吉祥寺駅から歩いて10分ほど、ふらりと寄り道したくなる神社です。大通りの交差点に面していながら、ケヤキやクスノキ、ヒノキなどの大木に囲まれて、参道を進むと境内には静けさがあります。鳥居のそばにはひときわ大きな2本のイチョウの木があって、秋はあふれんばかりの見事な黄葉で楽しませてくれます。

●2016年冬号 No.117
独歩の森
武蔵境駅から程近い住宅街に木々の生い茂る境山野緑地があります。国木田独歩が小説『武蔵野』にその美しさを描いたことから「独歩の森」と親しまれる雑木林です。風が吹き抜けるとざわざわと枝が揺らぎ、かつての武蔵野の風景を想像させます。冬の木漏れ日の中を歩くと日常の慌ただしさを忘れさせてくれる場所です。

●2017年春号 No.118
中央コミュニティセンター前
市内や周辺には花見を楽しめる場所がいくつもありますが、街を歩いていて思いがけず満開の桜に出会うと得をした気分になります。三鷹駅から続く道を中央図書館へ向かって歩くと、目に飛び込んでくるのが中央コミセンの桜です。日の光に照らされて青空とのコントラストがまぶしく、新しい季節の始まりを知らせてくれます。

●2017年夏号 No.119
吉祥寺通り
吉祥寺通りを北へ進むと玉川上水を境に武蔵野市へ入ります。井の頭公園を縦断する様に走るため公園通りとも呼ばれ、夏の時期は空を覆うような緑がより一層濃くなります。風にのってくる草木や土の香りを感じながら歩くと森の中を抜けるようです。晴れた日には途中に架かる歩道橋から富士山を望むこともできます。

●2017年秋号 No.120
武蔵野市役所
武蔵野市役所は桜並木に囲まれ、満開の頃には花見客でにぎわいます。桜といえば春ですが、今の時期も風情のある美しい姿です。木漏れ日の差すオレンジ色のトンネルは、葉を落としながら秋の深まりを感じさせます。市役所の8階には眺めの良い食堂があり、季節の移ろいを見下ろしながらのお昼ご飯も楽しみの一つです。

●2017年冬号 No.121
吉祥寺大通り
ビルの間から見える空の青さがまぶしい吉祥寺大通り。低くなった日の傾きがつくる建物の影と谷間から差し込む日差しのコントラストが冬らしい色彩を生み出しています。慌ただしくもどこか静かなこの季節は、時間を見つけては当てもなくぶらぶらするのが好きです。この1年を振り返り、新しい1年に思いをはせて歩きます。

●2018年春号 No.122
武蔵野総合体育館の駐輪場
日差しのぬくもりを感じられるようになると、いよいよ桜の季節です。市内にはお花見を楽しめる場所がいくつかあって、中央通りや陸上競技場は毎年にぎわうスポットですが、この駐輪場から見る市立プールの桜は穴場かもしれません。モノトーンだった景色に柔らかい春色が広がると、冬の寒さでかじかんだ心と身体を解いてくれます。

●2018年夏号 No.123
グリーンパーク遊歩道
この遊歩道は、鉄道の廃線跡を整備して造られました。玉川上水に架かるぎんなん橋には、当時の名残を伝えるレールのオブジェがあります。注意深く歩くと道の脇に「工」マークの入った石の杭を見かけるのですが、これは旧国鉄の境界を示すものだそうです。歴史に思いをはせながら散策するといろいろな発見があります。

●2018年秋号 No.124
御殿山市民農園
実りの秋を迎えた市民農園。過ごしやすい気候になり、週末になると畑仕事を楽しむ人でにぎわっています。都会では土に触れる機会が貴重なものとなりました。子どもの頃は畑の多い所に住んでいたので、土と肥料と野菜の混じった匂いが懐かしいです。農家の友達の畑で泥だらけになって遊んだことを思い出しました。

●2018年冬号 No.125
武蔵境ぽっぽ公園
中央線沿いを歩いているとちょっと見慣れない光景に出会います。高架下のスペースに鉄道の標識や信号などが展示された武蔵境ぽっぽ公園です。高架化する前まで実際に使われていた鉄道設備らしいのですが、それらが整然と並んでいる姿と頭上を通り過ぎる電車の音とが相まって、少し不思議な雰囲気を生んでいます。

●2019年春号 No.126
吉祥寺西公園
個性的なお店が道沿いに並び、にぎわいを見せる中道通り。その外れに吉祥寺西公園はあります。住宅街のぽっかりと空いたスポットにある公園で、中央に立つシラカシとコブシの大木がシンボルです。コブシの木は春を告げて白い花を満開にさせ、日だまりの中を子どもたちが元気に駆け回る吉祥寺のオアシスになっています。

●2019年夏号 No.127
吉祥寺南町(井の頭公園へ続くスロープ)
自然の生命力あふれる真夏の井の頭公園。住宅街を抜けてスロープを下るとまぶしい緑が目に飛び込みます。路面の照り返しが厳しい日中は、水辺の木陰に涼を求めて公園へ足が向かいます。アイスコーヒーを買ってベンチで息をつくと元気な子どもたちの声。セミの大合唱の中を駆けて行く姿に、懐かしい夏休みの記憶がよみがえりました。

●2019年秋号 No.128
緑町の銀杏並木
秋が深まり冬の気配が近づくころになると、街並みを銀杏並木が彩ります。西日に照らされて輝く黄葉は美しく、毎年カメラを片手に市内を巡るのが楽しみの一つです。色鮮やかな景色もやがてモノトーンへと移り変わり今年も年の瀬が近づきます。日々降り積もっていく落ち葉の山を目にすると急かされるような気分です。

●2019年冬号 No.129
雪が降る夜の武蔵境駅ホーム
武蔵境駅が高架化されたのは今から10年前。工事の様子を眺めながら大学へ向かっていた日を思い出します。当時は卒業制作の真っただ中。卒業後の不安を抱きながらも作業に追われる毎日でした。流れていく車窓の景色を見ているとその頃の記憶がよみがえるようです。暮れになると少し感傷的になるのかもしれません。

●2020年春号 No.130
吉祥寺駅北口駅前広場
やわらかい日差しが心地よい吉祥寺駅北口の駅前広場。はじまりの季節を迎えて心なしか行き交う人の表情も明るく見えます。この冬は着る物にも悩まされる暖かさで季節の移ろいも曖昧でした。それでも春が来ると気分が一新して視界が開けるようです。はな子の銅像に見守られながら新しいスタートを切ります。

●2020年夏号 No.131
玉川上水(御殿山通り沿い)
みずみずしい緑が生い茂る夏の玉川上水。三鷹駅から続く御殿山通りは歩道が整備されて散策がしやすくなりました。うだるような暑さの中で川のせせらぎと木陰を吹き抜ける風に一息つける場所です。この夏は何かと厳しいものになりそうですが、ざあっと降る夕立がすべて洗い流してくれたらなどと考えてしまいます。

●2020年秋・冬号 No.132
ぎんなん橋
玉川上水に架かる「ぎんなん橋」にはかつての姿を想起させる鉄道のレールが残されています。その昔、中島飛行機武蔵製作所へ続く引き込み線があった場所です。暮れていく秋にそろそろ冬の気配を感じる頃。木の葉がはらはらと舞い景色は日に日に移り変わります。歴史に思いをはせながら散歩するには良い季節です。

●2021年春号 No.133
桜並木(市役所北側)
市役所の周辺にはたくさんの桜が植樹され、満開を迎える頃にはたくさんの人で賑わいます。クリーンセンターの南側の道路は交通量も少なくお気に入りの場所です。日が傾いてくると西陽に照らされてピンク色に輝くトンネルになります。世の中の動向に関係なく繰り返す日常の風景に感動を覚える今日この頃です。

●2021年夏号 No.134
桜堤公園
マンションの建ち並ぶ住宅街にある桜堤公園。小さな池の周りには緑が生い茂り傍らを仙川が流れています。東京にいながら水辺の涼を感じられる貴重な場所です。子どもたちにとっては格好の遊び場のようで元気な声があふれていました。部屋にこもりがちになるこのごろ、ちょっと一息つける近所の公園がありがたく感じます。

●2021年秋号 No.135
野鳥の森公園(西久保1-30)
三鷹駅北口から玉川上水沿いに5分ほど歩くとうっそうとした雑木林が現れます。住宅街の中にありながら野鳥の森公園はその名の通り鳥たちのさえずりがにぎやかな場所です。木から木へと忙しく飛び交う様子は愛らしく見えますが彼らは餌を求めて必死なのでしょう。武蔵野の素朴な自然の中には生命の営みがありました。

●2021年冬号 No.136
吉祥寺東町ふれあい公園(吉祥寺東町1-23)
吉祥寺東町には十数年前に通っていた美術学校があります。かつて歩いた通学路を感傷に浸りながら辿っていると見知らぬ原っぱが現れて驚きました。吉祥寺東町ふれあい公園は市民の声に基づいて整備された公園とのこと。吉祥寺でこれほど広い土地が子どもたちの遊び場として開放されていることをうれしく思います。

●2022年春号 No.137
境浄水場(関前1丁目8-37)
市内にはお花見スポットが数多くありますが境浄水場もその一つ。三鷹駅から玉川上水沿いの桜通りをしばらく進むと、右手に見える土手とフェンスに囲まれた大きな敷地が浄水場です。高い建物がないので空に咲きあふれる桜を楽しめます。ちなみに正門のある交差点の名前は桜橋。春を満喫するにはぴったりのコースです。

●2022年夏号 No.138
井の頭自然文化園(御殿山1-17-6)
今年80周年を迎えた井の頭自然文化園。動物園として親しまれていますが植物園や彫刻園もあり、まさに自然と文化を身近に感じられる場所です。武蔵野の面影を残す雑木林に囲まれた園内は日差しを遮る緑に覆われて夏の涼を感じることができます。生き物たちが活発になるこの季節に足を運んでみてはいかがでしょうか。

●2022年秋号 No.139
八幡町の畑(八幡町1丁目)
八幡町を散歩していると中央公園の近くに畑が広がる気持ちの良い空間がありました。土の匂いを感じながら日の光を浴びることができる貴重な場所です。武蔵野市が自然豊かだと感じるのは農地が点在していることも理由の一つでしょう。市内には農産物の直売所も数多くあるようなので実りの秋に巡ってみるのも楽しそうです。

●2022年冬号 No.140
井ノ頭通り(吉祥寺南町1丁目)
夜の帳が下りる頃。部活帰りの学生、飲み屋を探す会社員、買い物袋を提げた老夫婦。吉祥寺の街を行き交う人はさまざまですが、それぞれの暮らしの中でゆっくりと歳を重ねていくのでしょう。武蔵野市を描きはじめて10回目の冬、ふとそんなことを思いました。一日が暮れていく、つかの間の空気はどこか穏やかで感傷的になるようです。

●2023年春号 No.141
古瀬公園(桜堤1-4)
3月も中ごろになると開花はまだかと桜の木を見上げてしまいます。市内には回りきれないほどのお花見スポットがありますが、武蔵境を散歩していて見つけた古瀬公園もそのひとつ。マンションの建ち並ぶ一角に池を配して松や桜の木が植えられた趣のある庭園が広がっています。今年はようやく花の香りを楽しめる春になりそうです。

●2023年夏号 No.142
中道通り(吉祥寺本町2丁目)
吉祥寺に以前のような活気が戻ってきたように感じます。中道通りを歩くと、心なしか行き交う人の表情も明るく見えてうれしくなりました。この3年は人通りの多い場所から足が遠のいていたのですが、その間にもまちは新陳代謝を止めていなかったようです。気になる新顔のお店もちらほらあるので、この夏はちょっとのぞいてみようと思います。

●2023年秋号 No.143
いちょうのき公園(吉祥寺北町4-6-20)
武蔵野消防署の裏にあるいちょうのき公園。その名の通り小さな広場には2本のイチョウがあり西陽を浴びて輝く姿が象徴的です。この夏は熱中症警戒アラートが毎日のように発表され外出を避けるほどの記録的な暑さでした。秋の訪れを誰もが待ち望んでいたことでしょう。日差しが心地よいと思えるこの季節は本当にありがたいです。

●2023年冬号 No.144
武蔵境駅(境南町2-1-12)
駅前にイルミネーションが点り始めると年の瀬が近いことを実感します。市内には3つの駅がありますが、武蔵境駅北口駅前広場も毎年趣向を凝らした飾り付けが華やかです。暮れが近づきどこか物寂しくなる頃。陽も短くなり油断しているとすぐに黄昏時です。街を明るく照らしてくれるイルミネーションを眺めていると心も温まります。

●2024年春号 No.145
大野田公園(吉祥寺北町4-11)
満開を迎えた大野田公園の桜です。遊具もなくベンチが置かれただけの簡素な公園ですが、この季節には立派な桜が華やかに咲き誇ります。地元では人気のお花見スポットです。この冬は厳しい寒さもなく記録的な暖冬でしたが、それでも春の訪れはうれしいもの。だんだんと景色に彩りが満ちていく様子に心まで麗らかになります。

●2024年夏号 No.146
城山ひろば公園(西久保2-11)
西久保にある城山ひろば公園。以前訪れた時は公園ができて間もない頃だったのでしょう。緑も少なく住宅に囲まれた広場という印象でしたが、約10年たつと木々が生い茂る自然豊かな空間へと変わっていました。年々夏の暑さは厳しくなっているようです。子どもたちが遊べる木陰のある場所がこれからも増えていくといいですね。

●2024年秋号 No.147
いずみ歩道橋(吉祥寺南町3-13-1)
井の頭通りに架かるいずみ歩道橋。駅周辺の街並みと屋根が連なる住宅街、遠くに井の頭恩賜公園まで見渡せる場所です。昔から歩道橋があるとつい登ってしまいます。いつもと違う視点で街を眺められ、空が広く感じられる開放感が魅力。酷暑を超えてようやく散歩ができる季節になりました。これほど秋が待ち遠しかったことはありません。

●2024年冬号 No.148
桜堤なかよし広場(桜堤3-8)
小金井公園内の桜堤なかよし広場。冬の澄んだ青空の下に芝生と雑木林が広がり開放感が気持ちのいい景色です。卒業した中学と高校が小金井市にあり、毎日この公園を抜けて自転車通学していた頃を思い出します。当時は学校までの道のりがとてもおっくうでしたが、今は懐かしさしかありません。久しぶりに同じ道を走ってみたくなりました。

●2025年春号 No.149
桜通り(中町1-14)
三鷹駅北口ロータリーから北西へ延びる桜通り。この通りはお気に入りの散歩コースの一つで、これまでにも表紙に描いた場所がいくつかあります。玉川上水に沿って約2キロメートルにわたって続く自然豊かな桜並木で、往復すると約1時間というところでしょうか。うららかな春の日に、お花見がてらウオーキングするにはおすすめの道です。
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