合流式下水道改善事業について

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ページ番号1005761  更新日 2018年3月22日

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合流式下水道改善施設

吉祥寺東町一丁目合流改善施設の写真

市内の下水道の約9割は、雨水と生活排水などの汚水が同じ下水道管で流れる「合流式」を採用しています。雨天時に大量の雨水が流れ込むと、下流の処理場の能力を超え、未処理のまま河川に放流されてしまいます。放流回数を減らすため、一時的に汚水混じりの雨水を貯留させる施設を設置しています。これにより、環境負荷の低減を図り、河川の水質向上や東京湾の水環境保全に貢献しています。

吉祥寺東町一丁目合流式下水道改善施設

貯留容量 8,500立方メートル
総事業費 51億7,057万円(用地費含む)

吉祥寺東町四丁目合流式下水道改善施設

貯留容量 1,200立方メートル
総事業費 5億8,316万円

神田川排水区合流式下水道改善施設

貯留容量 1,000立方メートル
総事業費 7億1,419万円

計画の背景と目的

武蔵野市の下水道計画では、第1処理区(善福寺川・神田川両排水区)は、地形上、区部へ流入処理することが最も効率的であるとして、昭和25年、東京都下水道計画で、新宿区にある都の落合水再生センターで処理することが決定したことに始まり、昭和43年には東京都三多摩地区総合排水計画が策定され、野川排水区の境・境南・桜堤地域は流域下水道で、石神井川排水区は広域下水道として整備することとなっています。

本市では、昭和27年より下水道事業に着手し、石神井川排水区を除き雨水及び汚水を同一管渠で排除する合流式下水道として整備を行い、昭和62年には100%整備を達成しています。

合流式下水道は、雨天時には構造上の理由により、管渠や処理場の能力を超える未処理の下水(雨水により薄まった汚水やきょう雑物)が海や川へ放流されます。その合流式下水道からの放流水による水環境への悪影響が、近年顕在化してきていることから、平成13年6月に国土交通省が合流式下水道改善対策検討委員会を設置しました。平成14年度には、「合流式下水道緊急改善事業」を創設し、合流改善に係る財政的な支援を行うことを決めました。そして平成16年4月には、下水道法施行令が改正され、「合流式下水道の構造基準及び雨水の影響が大きい時の放流水の水質の技術上の基準」が新たに規程されました。 また、平成25年度までの改善を義務付けられました。

このことを受け、武蔵野市においても「合流式下水道緊急改善計画」を策定し、当初計画(設計期間:平成17から21年度)で、雨水浸透施設の整備、河川へのきょう雑物(ごみ)の除去を目的に雨水吐き室へのスクリーンの設置を行いました。さらに第2期計画(計画期間:平成21から25年度)で雨水浸透施設の継続的な整備、雨水貯留施設の整備を行いました。

合流改善緊急計画(5カ年)

年度 概要
平成16年度 合流式下水道緊急改善計画を策定。
平成17年度 神田川の吐口に、きょう雑物除去装置を設置。(第2吐口)
平成18年度 神田川の吐口に、きょう雑物除去装置を設置。(第1吐口)
平成19年度 神田川の吐口に、きょう雑物除去装置を設置。(第3吐口)
平成20年度 善福寺川の吐口に、きょう雑物除去装置を設置。(原橋吐口)
平成21年度 善福寺川の吐口に、きょう雑物除去装置を設置。

(原寺分橋吐口)合流式下水道緊急改善計画(第二期)を策定。

平成23年度 吉祥寺東町四丁目地内合流式下水道改善施設 工事着手。
平成24年度 合流式下水道緊急改善計画(変更)を策定。

吉祥寺東町一丁目地内合流式下水道改善施設 工事着手。

吉祥寺東町四丁目地内合流式下水道改善施設 工事完了。

平成25年度 神田川排水区合流式下水道改善施設 工事着手及び機能確保。

吉祥寺東町一丁目合流式下水道改善施設 機能確保。

平成26年度 神田川合流式下水道改善施設 工事完了。

吉祥寺東町一丁目合流式下水道改善施設 工事完了。

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環境部 下水道課
〒180-8777 東京都武蔵野市緑町2-2-28
電話番号:0422-60-1868 ファクス番号:0422-51-9197
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