新型コロナウイルス感染症
疾患について
どのような病気ですか
これまでに報告されていない新型コロナウイルスが原因の呼吸器感染症といわれています。発熱、咳などの呼吸器症状を認める患者が報告されています。
コロナウイルスとはどのようなウイルスですか
発熱や上気道症状(鼻水、くしゃみ、喉の痛みなど)を引き起こすウイルスで人に感染をおこすものはいくつか種類があり、その中の一つが、昨年12月以降に問題となっている、いわゆる「新型コロナウイルス(SARS-CoV2)」です。コロナウイルスには、MERS(マーズ)やSARS(サーズ)などの重症化傾向のある疾患の原因ウイルスも含まれています。
コロナウイルスは、自分自身で増えることはできませんが、粘膜などの細胞に付着して入り込んで増えることができます。ウイルスは粘膜に入り込むことはできますが、健康な皮膚には入り込むことができず表面に付着するだけと言われています。物の表面についたウイルスは時間がたてば壊れてしまいます。ただし、物の種類によっては24~72時間くらい感染する力をもつと言われています。
感染源はどのようなものですか
感染源については、現在調査中です。武漢市の市場(以下、華南海鮮市場)の関係者から多数の新型コロナウイルス肺炎患者が報告されており、野生動物の可能性などが考えられています。
どのように感染しますか?感染経路はどのようなものですか
現在のところ、患者との濃厚接触による飛沫感染、ウイルスに汚染された環境にふれることによる接触感染が考えられています。
(注意) 飛沫感染とは・・・感染者のくしゃみや咳、つばなどの飛沫と一緒にウイルスが放出される。別の人がそのウイルスを口や鼻から吸い込むことで感染する。
(注意) 接触感染とは・・・感染者がくしゃみや咳を手で押さえ、その手で周りの物に触れるとウイルスが付着する。別の人がその部分に接触すると手にウイルスが付着し、その手で口や鼻を触ることで、粘膜から感染する。
感染してから症状が出るまで(潜伏期間)はどのくらいですか
WHOの知見によれば、現時点で潜伏期間は1~14日(多くは約5日)とされております。
症状はないがPCR検査が陽性だった人から感染しますか
通常、肺炎などを起こすウイルス感染症の場合、症状が最も強く表れる時期に、他者へウイルスを感染させる可能性も最も高くなります。一方で、無症候又は症状の明確でない者から感染が広がるおそれがあるとの専門家の指摘や研究結果もあります。
新型コロナウイルス感染症については十分解明されていないこともあるため、一般的な感染症対策や健康管理を心がけてください。
治療法はありますか
新型コロナウイルス感染症に対する抗ウイルス薬として、レムデシビルが承認されましたが、重症者を対象とした薬であり、副作用のリスクもあるため、広く使える特効薬とはいえません。現時点においては、ウイルスが上気道や肺で増えることで生じる発熱や咳などの症状を緩和する目的の対症療法が中心となっており、解熱剤や鎮咳薬の投与、点滴等が実施されています。
予防接種はありますか
日本では、ファイザー社のワクチンが、2021年2月14日に薬事承認されました。
また、武田/モデルナ社のワクチンとアストラゼネカ社のワクチンが、2021年5月21日に薬事承認されました。
アストラゼネカ社のワクチンについては、原則40歳以上のかた(ただし、他の新型コロナワクチンに含まれる成分に対してアレルギーがあり接種できない等、特に必要がある場合は18歳以上のかた)を対象に、同年8月3日より予防接種法に基づく接種の対象となりました。
致命率は高い病気ですか
現在、SARS(約10%)やMERS(約35%)と比べて高いと言える状況ではありません。
妊娠中に感染した場合、どのような影響がありますか
一般的に、妊娠中に肺炎を起こした場合、妊娠していない時に比べて重症化する可能性があります。そのため、次の症状があるかたは下記を目安に「東京都発熱相談センター」(注意)にご相談ください。
少なくとも以下のいずれかに該当する場合には、すぐに御相談ください。(これらに該当しない場合の相談も可能です。)
- 息苦しさ(呼吸困難)、強いだるさ(倦怠感)、高熱等の強い症状のいずれかがある場合
- 上記以外のかたで発熱や咳など比較的軽い風邪の症状が続く場合(症状が4日以上続く場合は必ずご相談ください。症状には個人差がありますので、強い症状と思う場合にはすぐに相談してください。解熱剤などを飲み続けなければならないかたも同様です。)
また、現時点では、妊娠後期に新型コロナウイルスに感染したとしても、経過や重症度は妊娠していないかたと変わらないとされています。胎児のウイルス感染症例が海外で報告されていますが、胎児の異常や死産、流産を起こしやすいという報告はありません。したがって、妊娠中でも過度な心配はいりません。
(注意)東京都発熱相談センター 03-5320-4592(24時間、土曜日・日曜日・祝日を含む毎日)
- 新型コロナウイルス感染症にかかる相談窓口について(東京都)(外部リンク)
- 妊婦の方々などに向けた新型コロナウイルス感染症対策(外部リンク)
- 日本産婦人科感染症学会:インフォメーション一覧(外部リンク)
感染予防策について
感染予防のためにできることはありますか
以下の例を参考に、基本的な感染対策を徹底してください。
- マスクの着用
鼻にすき間なくフィットさせ、しっかりと着用してください。
できる限り不織布マスクを着用してください。 - こまめな手洗い・手指消毒
共用物に触った後、食事の前後、公共交通機関の利用後などは必ず手洗い・手指消毒をしてください。 - 密(密接・密集・密閉)の回避
人との距離は十分に保ってください。
おしゃべりする時間は出来る限り短くし、大声は避けてください。
十分な換気を行ってください。 - 不要不急の外出の自粛
混雑する場所や時間を避けてください。
発熱や風邪などの症状がある場合は外出を控えてください。
検査について
診察やPCR検査はどこで行っていますか
一般社団法人武蔵野市医師会の協力により、市内の診療所でも診察や唾液によるPCR検査ができるようになりました。詳しくは下記リンクをご参照ください。受診前に必ず医療機関に電話でご相談ください。
なお、従前どおり東京都発熱相談センターや医師が必要と判断した場合、検査機関で検査を行うこともできます。
対応について
濃厚接触者とはどのような人ですか
手で触れることの出来る距離(目安として1メートル)で必要な感染予防策なしで、「患者(確定例)」と15分以上接触すると濃厚接触者と考えられます。
なお、15分間、感染者と至近距離にいたとしても、マスクの有無、会話や歌唱など発声を伴う行動や対面での接触の有無など、「3密」の状況などにより、感染の可能性は大きく異なります。そのため、最終的に濃厚接触者にあたるかどうかは、このような具体的な状況も含めて判断されます。
詳しくは、以下のページをご覧ください。
家族の感染が疑われる場合に、家庭でどんなことに注意すればよいでしょうか
ご家族の感染が疑われる場合には、同居されているご家族は以下の8点にご注意ください。ご本人は外出を避けてください。
ご家族、同居されているかたも熱を測るなど、健康観察をし、不要不急の外出を避け、特に咳や発熱などの症状があるときには、職場などには行かないようにしてください。
- 部屋を分けましょう
- 個室にしましょう。
- ご本人は極力部屋から出ないようにしましょう。
- 感染者のお世話はできるだけ限られたかたで
- マスクをつけましょう
- 使用したマスクは他の部屋に持ち出さないでください。
- マスクの表面には触れないようにしてください。
- マスクを外した後は必ず石鹸で手を洗いましょう。
- こまめに手を洗いましょう
- こまめに石鹸で手を洗いましょう、アルコール消毒をしましょう
- 換気をしましょう
- 定期的に換気してください。
- 手で触れる共有部分を消毒しましょう
- 共有部分は、薄めた市販の家庭用塩素系漂白剤で拭いた後、水拭きしましょう。
- 汚れたリネン、衣服を洗濯しましょう
- 体液で汚れた衣服、リネンを取り扱う際は、手袋とマスクをつけ、一般的な家庭用洗剤で洗濯し完全に乾かしてください。
- ゴミは密閉して捨てましょう
- 鼻をかんだティッシュはすぐにビニール袋に入れ、室外に出すときは密閉して捨ててください。
詳細は、以下の添付ファイルをご覧ください。
感染が疑われる場合に、どこに相談したらよいですか
以下のページをご覧ください。
自宅療養
検査の結果が陽性でしたが、宿泊療養または自宅療養となりました
経過観察(セルフチェック)の際にどのようなことに気を付ければよいですか
表「緊急性の高い症状」に該当したときは、看護師等からの定期的な連絡を待つことなく、以下の窓口に連絡してください。
- 宿泊療養の場合 宿泊施設に配置された看護師等
- 自宅療養の場合 東京都の連絡・相談窓口
セルフチェックのタイミング以外においても、「緊急性の高い症状」を認識したときは、同様に窓口にただちに連絡してください。
症状・様子 |
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表情・外見 |
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息苦しさ等 |
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意識障害等 |
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(注意)は家族等が症状を確認した場合
自宅療養者に対する支援はありますか
自宅療養者支援センター(電話による相談)を設置し、食糧品支援、日用品支援、自宅療養に伴う心配事などの相談を行っています。
詳しくは、以下のページをご覧ください。
自宅療養中または入院・療養等調整中に体調が悪化した場合、どこに連絡すればいいですか
以下の機関にご連絡ください。
緊急の場合は、119番通報をして救急車を呼んでください。
東京都多摩府中保健所(平日午前9時~午後5時)
電話:042-362-2334
東京都発熱相談センター(土曜日・日曜日・祝日を含む24時間)
電話:03-5320-4592
東京都フォローアップセンター(土曜日・日曜日・祝日を含む24時間)
電話番号は保健所から自宅療養者に直接ご案内があります。
健康状態について相談したい場合、どこに連絡すればいいですか(緊急ではない場合)
検査を受けた市内医療機関にご相談ください。
市内で検査を受けていないかたは、自宅療養者支援センター(電話:0422-60-1916)にご連絡ください。
海外渡航について
出張・旅行などで海外に渡航しても大丈夫ですか
外務省の海外安全ホームページをご覧ください。
学校や会社について
学校や職場で患者が発生したらどのような対応をしたらよいですか
まずは保健所へご相談ください。保健所が調査を行い、具体的に必要な対応をお願いすることになります。
会社から、感染していない証明を持ってくるように言われたがどうしたらよいですか
市では把握しておりませんが、自費で検査できる医療機関があるようです。ご自身でお調べいただき、お問い合わせをお願いいたします。
渡航歴や濃厚接触、症状の有無で判断されますので、該当がなければ出勤を控えることは不要です。
発生状況について
最新の情報はどこで入手できますか
以下のホームページをご覧ください。
発生状況を教えてください
武蔵野市内の発生状況については、以下のページをご覧ください。
東京都内の発生状況につきましては、以下のホームページをご覧ください。
緊急事態措置について
東京都の緊急事態措置について知りたい、相談したいのですが
以下のページをご覧ください。
事業者の感染防止対策について
感染防止対策を行っていない事業者について相談したいのですが
事業者の感染防止対策については、東京都へご相談ください。
また、東京都では、感染防止徹底宣言ステッカーの事業者への掲出依頼を行っています。
東京都新型コロナコールセンター
0570-550-571
外国人の相談について
日本語を母語としない外国人等はどこに相談したらよいですか
以下のページをご覧ください。
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