ブックタイトル2012武蔵野市市勢要覧(2014年一部改訂版)

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概要

2012武蔵野市市勢要覧(2014年一部改訂版)

自治を育み、平和で美しい都市を未来につなげようはじめに武蔵野市は、戦後間もない昭和22(1947)年11月3日に、東京都で三番目の市として誕生しました。現在、人口約14万人、面積10.73 ?、全国の市町村の中で第2位の人口過密都市です。23区と多摩地区の接点に位置しているため、利便性と自然環境を享受しやすい都市でもあります。市域は狭いながらも、コンパクトで利便性の高い都市、緑豊かで良好な住環境が広がる暮らしやすいまちとして評価されています。市の前身となる武蔵野村は、明治22(1889)年に誕生し、村から町へ、町から市へと成長を遂げてきました。この間には悲惨な戦争があったことを踏まえて、武蔵野が初空襲を受けた11月24日を「武蔵野市平和の日」に制定しました。平和の尊さを次世代に伝え、内外に発信しています。人口は、昭和40年以降、13万人台で推移してきましたが、平成25年に14万人を超えました。街も大規模な開発の余地が少ない成熟した都市となっています。少子高齢化が進み、単身世帯が増加するなど、地域社会が変容する中で、税収の増加が見込めないことや、早期に整備した都市基盤や公共施設が老朽化により再整備の時期を迎えていることなど、成熟都市としての政策転換が求められています。未来を見据えて、既存事業のリデザイン・施設のリニューアルを行い、景観にも配慮した持続可能な魅力ある都市を築いていきたいと考えています。私たちは東日本大震災を経験し、防災対策をはじめ、地域での人々のつながりや、都市間の広域連携のあり方、エネルギー問題など、多くの課題に直面しています。地域社会においては、日頃からコミュニティを育み、地域の力を増していく必要があります。魅力いっぱいの三駅圏本市には、個性豊かな三つの駅圏域があります。吉祥寺圏は、都内有数の商業・文化都市である一方、駅周辺を離れると、落ち着いたたたずまいの住宅地でもあります。近くに井の頭公園があり、テレビや映画のロケ地としても利用されています。駅舎の大規模改修も完了し、まちの特徴である回遊性の充実につながっています。三鷹駅北口を玄関とする中央圏は、市役所をはじめ、警察署、消防署などの行政機能、市民文化会館、図書館、総合体育館など文化・スポーツ機能が集積する地域で、良好な住宅地も広がっています。現在、道路や交通環境など駅周辺の整備を進めています。武蔵境圏は、武蔵野の原風景が残る国際色豊かな学術ゾーンとして発展してきました。JR中央線と西武多摩川線の連続立体交差事業や武蔵境駅南口の武蔵野プレイスの開設により、南北一体のまちづくりが着実に進んでいます。地域リハビリテーションの推進本市でも高齢化が進み、すでに市民の5人に1人が65歳以上になっています。誰もが住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるよう、「地域リハビリテーション」の理念のもと、保健・医療・福祉・教育などの分野を越えた連携により、継続的で体系的な支援に取り組んでいきます。子育てネットワークの充実子どもたちが心豊かで健やかに育つためには、子どもを持つ家庭だけではなく、社会全体での取り組みも必要です。本市の平成24(2012)年の合計特殊出生率は1.03と依然として国や東京都の平均値を下回っている状況です。子どもたちが健やかに育ち、安心して子育てができるように、子どもと家族と地域というこれまでの絆を補う、地域・団体・事業者・行政などの多様な主体による絆を重ね合わせていきます。武蔵野から新しい都市像を開こう自らのまちは、自らで築き、守るという考えは、自治の基本です。自らの地域で自治を育むとともに、さまざまな分野で他の自治体と連携を図るなど、「自治と連携」をキーワードに自治体のあるべき姿を究めていきたいと思います。平成24年度からスタートした武蔵野市第五期長期計画では、「武蔵野から新しい都市像を開こう」と宣言しています。これは、市民の力を活かしながら、市民とともに新しい自治のあり方を構築していこうという呼びかけです。本市で培われてきた都市文化や市民活動の持ち味を活かして、市民が主役の市政をさらに発展させ、市民の笑顔が輝くまちづくりを進めていきましょう。