ブックタイトル2012武蔵野市市勢要覧(2014年一部改訂版)

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2012武蔵野市市勢要覧(2014年一部改訂版)

回想の吉祥寺吉祥寺には60年間住んでいます。成蹊学園から西は畑ばかりで肥溜めも多く、遊ぶ時には要注意でした。サンロードが駅前通りと呼ばれ、バスが走っていました。私の家の前をまだ十代の江利チエミが外車に乗って通るたびに、砂ぼこりがもうもうと上がりました。我が家の番地は『東京都北多摩郡吉祥寺野田北689番地』、NHK連続ドラマ『バス通り裏』の主人公、十朱幸代さんの家の住所と同じでした。放送作家が父(新田次郎)の友人だったからです。吉祥寺が新宿以西で最大の賑わいとなった理由はとんと分かりません。美み内うちすずえふじわらまさひこ藤原正彦数学者、作家。お茶の水女子大学名誉教授。『日本人の矜持』『日本人の誇り』など、著書多数。2005年に出版された『国家の品格』は200万部を超えるベストセラーとなる。四季折々にスケッチする場所には事欠かない16歳から約半世紀を武蔵野市で過ごし、祖父自芳、父秀芳から江戸蒔絵の技法を習得した。近所の雑木林は減ったが、井の頭公園、小金井公園、武蔵野中央公園、その他の公園も多く、今も四季折々にスケッチする場所には事欠かない。図書館や文化施設も充実し、都心にも郊外にも便利に出かけられる。今後も、武蔵野市が日本を代表する文化都市として発展し、安心して住める自然の残る町として上手にバランスを取っていくことを願っている。1949年生。江戸蒔絵赤塚派十代、東京藝術大学美術学部教授、同大学長特別補佐(国際交流)。日展評議員、個展26回(銀座和光・上海・NYほか)。樫山文枝かしやまふみえ三み田た村むら有あり純穏やかな気が漂うまち武蔵野市に住んでかれこれ20年。旅行が好きで、国内外のまちを見てきた者からすると、武蔵野市には、よそのまちには必ずある暗い場所や影の部分がないように思えます。まち全体にどこか穏やかな「気」が漂っている。ただ、最近はまちの知名度が上がる一方、武蔵野市らしさが薄れているようにも思えます。商業施設では他のまちにもあるような店をよく見かけますし、個人経営のユニークな店にももっとがんばってほしいですね。すみこぢんまりとした店が生存できる懐の深さが好き吉祥寺に引っ越して30年以上。まち歩きが好きで、東急百貨店の裏辺りはこぢんまりとした店がいろいろあってお気に入りの散歩コースです。「私が作ったものを見て」っていう、趣味の延長線上にあるような店が生存できる懐深い街ですよね。あとはお芝居の漫画を描いているせいもあるでしょう、武蔵野市には市民文化会館などの催し物ができる場所がいくつもあるので、まち全体が劇場になって人が集まってくる、そんなまちづくりが進めば良いなと思っています。1951年生。漫画家。1976年から連載開始した『ガラスの仮面』(白泉社、現在も連載中)が各界から絶大な支持を受けている。乃の南なみアサ作家。1988年『幸福な朝食』でデビュー。1996年『凍える牙』で第115回直木賞受賞、2011年『地のはてから』で中央公論文芸賞を受賞。生粋の武蔵野人です私はこれまで武蔵野市以外で暮らしたことがない、生粋の武蔵野人です。また舞台人でもありますから、地方にもよくでかけますが、最近思うのは、どこもまちの顔が似てしまっているということ。だから武蔵野市には、駅に着いたら「わっ、なんて素敵なまち」って思うような個性を大切にする場所になってもらいたいですね。あと個人的には、街中に老人ホームをつくってほしいかな。デパートの上にホームがあったら素敵ね(笑)。1941年生。女優(劇団民藝所属)。NHK朝の連続テレビ小説「おはなはん」の主役で注目を集め、一躍スターに。テレビや映画、舞台で活躍中。志し茂も田だ景かげ樹き羞恥を知るこの土壌の香りが好き武蔵野市に住んで60年になりますが、都心に近いにもかかわらず田園都市的な風土の影響でしょうか、近所付き合いの煩わしさがないのに温もりが感じられるのです。つまり、きちんとプライバシーが守られるのに近所の人達の息吹がちゃんと伝わってくる。これは武蔵野市が長年のうちに自然に養った文化的な土壌に根ざすものだと思います。羞恥を知るこの土壌の香りが好きです。1940年生。作家。1980年『黄色い牙』で第83回直木賞受賞。1999年「よい子に読み聞かせ隊」を結成、隊長となり全国で読み聞かせ活動を実施中。17