ページ番号1035716 更新日 2022年10月19日
本年度、特集展示コーナーでは「井の頭」をテーマに、考古・歴史・民俗・公文書の各分野の展示を行います。本展はその第五弾となります。
好評につき、会期を令和4年4月19日(火曜日)まで延長します。
このイベントは終了しました。
[画像]特集展示タイトル写真(485.6KB)令和4年2月20日(日曜日)から令和4年4月19日(火曜日)まで
午前9時30分 から 午後5時 まで
武蔵野ふるさと歴史館 第一展示室(武蔵野展示室) 特集展示スペース
令和3年度特集展示の通年テーマ「イノカシラ」に沿い、今回は現在の都立井の頭恩賜公園内に設置されていた養育院感化部井之頭学校をとりあげます。昭和14(1939)に同校が武蔵野市域から転出してすでに80年以上が経過しており、同校や同校の少年たちについては市民の記憶からほとんど忘れ去られているかもしれません。しかし、当館が所蔵する武蔵野市歴史公文書等には彼らのことを知り得る文書がわずかにおさめられており、彼らが生まれ育った境遇、「不良」となって身柄送致に至った経緯がわかります。彼らはどこからきて、なぜ「不良」となり、同校に送られ、学び、去っていったのでしょうか。
少年たちと直接交流した武蔵野村民の姿も記録に残されていますが、今回は養育院院長として昭和6年(1931)に亡くなるまで彼らと関わり続けた渋沢栄一に注目しました。渋沢は「日本資本主義の父」とも称される実業家ですが、晩年は財界から身を引き社会福祉事業に力を注いだことはあまり知られていません。渋沢が養育院院長として井之頭学校へ足を運んだ記録、写真、式典や行事の際におこなった訓話等も残されています。井之頭学校の生徒たちも渋沢の私邸(北区飛鳥山)を訪問し、渋沢の姿から学びを得て作文を書き、渋沢が亡くなった際には追悼文を寄せています。
武蔵野・渋沢・「不良」少年たちという三者のもつ意外な歴史を知ることができるのは、先人による資料保存の賜物です。本展示が歴史資料を保存・活用する大切さを共有していただく場となれば主催者としてこれに勝る喜びはありません。
来館者のみなさまの市域の歴史に対する理解が深まることはもちろん、「不良」少年たちの「その後」に思いを寄せていただければ幸いです。
4番停留所「武蔵野ふるさと歴史館」下車 徒歩すぐ。
(注意)自動車や大型バイクでのご来館はご遠慮ください。
障害をお持ちのかたなど、自動車でのご来館を希望されるかたはご相談ください。
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