武蔵野市市勢要覧2017
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武蔵野市長松まつ下した 玲れい子こ 明治22(1889)年に4カ村などが合併してできた武蔵野村から、武蔵野町を経て、昭和22(1947)年11月3日、東京都で三番目の市として、武蔵野市は誕生しました。 23区と多摩地区の接点に位置し、市域は狭いながらも、コンパクトさを生かした利便性の高い都市、緑豊かで良好な住環境が広がる暮らしやすいまちとして評価されています。 本市には、個性豊かな三つの駅圏域があります。吉祥寺圏は、都内有数の商業・文化都市である一方、駅周辺を離れると、落ち着いたたたずまいの住宅地もあります。近くに都立井の頭恩賜公園があり、テレビや映画のロケ地としても利用されています。駅舎のリニューアルとともに、南北自由通路「はなこみち」も整備され、まちの特徴である回遊性の充実につながっています。 三鷹駅北口を玄関とする中央圏は、市役所をはじめ、警察署、消防署などの行政機能、市民文化会館、図書館、総合体育館など文化・スポーツ機能が集積する地域で、良好な住宅地も広がっています。今後、補助幹線道路の整備に合わせて、駅周辺の交通環境の整備を進めていきます。 武蔵境圏は、緑豊かな自然環境に包まれ国際色あふれる学術ゾーンとして発展してきました。JR中央線と西武多摩川線の連続立体交差事業や武蔵境駅北口駅前広場が完成し、南口の武蔵野プレイスとともに、南北一体のまちづくりが着実に進んでいます。 これまで多くの先人の方々が一歩ずつ築いてきた武蔵野市。これまでの70年の歴史を振り返り、これからの未来に向けた一歩をともに歩んでいくため、この市勢要覧を作成しました。この機会にあらためて、私たちが暮らすこのまちの魅力を感じていただければと思います。 平成30(2018)年からは、第六期長期計画の策定が始まります。市民参加の長い歴史を通じて培われてきた自治意識を土台に、武蔵野市政をさらに発展させ、一人ひとりにやさしいまち、若い人も高齢者も、みんなが安心して住み続けられるまちを一緒に実現していきましょう。住みたいまちから、みんなが住み続けられるまちへプロローグ・発刊の言葉02

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